最大の特徴は高校生ドラフト(10月3日)と大学生・社会人のドラフト(11月18日)が別枠でおこなわれるようになったということです。
それと、指名権の放棄などでこの2つのドラフトがリンクしあうというのも特徴です。
・とりあえず、9月30日までに各球団が「希望枠」の行使の有無を発表しました。
希望枠というのは昨年までの「自由獲得枠」でして、昨年までこの枠で2人獲得できましたが、
今年からは1人になりました。
一応、9月30日までの発表では「希望枠行使の有無」のみの発表でして、まだ交渉の途中という配慮から「ダレを獲得するか」の発表にはいたりません。
尚、今年、この希望枠を行使しないことにしたのはロッテと広島です。
希望枠を行使しないことにより、高校生ドラフトでの「2巡目指名権」を獲得することができます。
2巡目の指名権は希望枠を放棄した球団のみにしか与えられません。つまり、1.5位相当の指名権を与えられると思っていいでしょう。
・高校生ドラフトの1巡目はくじ引きです。今年は辻内、山口、陽、片山など複数の選手の競合が伝えられています。
・くじをはずした場合は下位からウェーバー順の指名で決まっていきます。これまでは、再度競合という可能性もあり、その場合は再度くじ引きということになっていました。
(この場合のウェーバー順は9月26日現在の順位によるとされています)
例えば、広島(6位)、ヤクルト(4位)中日(2位)阪神(1位)が同じ選手で競合してくじ引きになったとする。中日があてた場合、広島がこの中では最初にハズレ1位選手を指名できて、ヤクルト、阪神の順ということです。
・セ・パの順はオールスターの結果によりセからということです。
・3巡目以下はウェーバー順。
・ちなみに高校生ドラフトの1巡目放棄→大学・社会人ドラフトで2巡目獲得ということもできるのですが
今年はその手段をとった球団はありませんでした。
・大学・社会人ドラフトの1巡目というのは「希望枠使用と出した段階で想定していた選手がとれなかった場合」に使用されるようですが、基本的にはあまり使用されないでしょうね。
・大学・社会人ドラフトでも3巡目以降ウェーバーです。
今回の改正について、「改悪だ」という意見の中には「上原と松坂の両獲り」が可能になったという意見があります。高校生、大学生・社会人、両方のトップを狙っていけるという意味です。
しかし、高校生にはくじ引きがある以上思惑通りにことを運ぶのは難しいといっていいでしょう。
改善されたと思うのは、「上原、二岡」「新垣、和田」「福留、岩瀬」などなど、大学生・社会人のナンバーワンクラスを1球団で二人獲得ということがほぼ不可能になったというところではないでしょうか。
ということは、
ペナントびりっけつ(自虐)で希望枠回避の広島と
ペナント優勝(祝)で希望枠を使う阪神では
かなり指名する選手の出所が違ってくる
(いちおう同じ制度を使っているのに)んですよね。
・・・ああ・・・ややこしや・・・。