2005年04月19日

新聞記事から情報を得る

今日は、新聞記事からどの程度の情報が得られるのかについて書いてみたいと思います。

なかなかネットにつなぐ時間がなくて前の日の結果を新聞(一般紙)で確認するということはきっとあるでしょう。
阪神や巨人は別ですが、人気がなかったり下位に低迷すれば、小さな記事からだいたいどんな試合だったか想像しなくてはなりません。

ネットのニッカン速報だとこんな感じ
スポーツ新聞でもほぼ同じような感じです。(特にニッカン)

スポーツ紙のほうが分かりやすく、一般紙のほうが用語を短縮していたりして分かりにくいのではないかと思うのです。

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これは4月13日の広島対中日2回戦の結果です。(毎日新聞)
みにくいと思いますが・・

打撃成績から(中日の分は省略)

一番左はしは、ポジションです。
1投手2捕手3一塁4二塁5三塁6遊撃7レフト8センター9ライトです。
指名打者(DH)はDと表記されます。(セにはDH制はありません)
まる囲み数字の人がスタメンです。
まる囲みの人だけ数えれば打順が分かります。木村拓はこの日6番です。
パのDHの人はDがまる囲みではないので打順を見るとき注意しましょう。

Hは代打、Rは代走です。
H7とかいてあれば、代走のあとレフトの守備についたことが分かります。
新井のところでまるの5(D)のあとに3と書いているのは試合中に
三塁から一塁にポジションが変わったことが分かります。
一番下にH5福井とあるので、三塁に福井が入って、新井が一塁に来たのだなと分かります。

打の下に書いているのは打数です。
なぜ、選手によって打数がばらばらなのか・・・
打数には四球や犠牲バンド(犠打)は含まれてないからです。
打数が少ない人はそういう形でチームに貢献したと思えばよいでしょう。

安というのはヒットです。
3本ヒットを打てば「猛打賞」といって賞品が出ますので、よい成績だといえるでしょう。

点というのは打点です。
ヒットやホームランなどで、その人が打ったことでランナーが返り得点できると打点となります。
打点が多い人はよく活躍したといえるでしょう。

本は本塁打です。
ふつうのまる囲みの数字はその日までの本塁打数。白抜きにしているのはこの日打った人です。前田はこの日2本打ってます。

打率
安打数わる打数で求める、ヒットが出る確率です。
3割以上で優秀、2割を割るとかなりヒドイ成績といえるでしょう

下にいって・・
犠・・・犠牲バンド、犠牲フライの合計です。
盗・・・盗塁の数(成功した数)
失・・・エラーの数。広島がした数です。
併・・・併殺打(ダブルプレー)の数。この日は1個でした。
残・・・残塁の数。残塁というのはスリーアウトになった時点で塁に残っていたランナーの数です。残塁が多いというのは得点が入るチャンスをそれだけ潰したといえるでしょう。この日の15というのはかなり多いです。


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続いて投手成績です。
回の2/3とか1/3というのは、3アウトのうちの2アウト、1アウトをとって降板したということです。
この日の梅津投手は打者二人から二死とったということで完璧なリリーフだったということです。
ときどき、6 0/3などという表記もあります。
これは、「6回投げて、7回のマウンドにも上がって打者と対戦したが7回はアウトをとれずに降板した」と言う意味です。

打は対戦した打者の数です。
安は打たれたヒットの数。
振は三振の数。
球は四球と死球の合計。
責は自責点。エラーなどを含まない、自分の責任となる失点です。
広島はこの日の自責点は合計2。エラー(失策)に絡んだ失点が5点あったということになります。

例えば・・佐竹は投手一人だけに投げています。
ダレ(相手打者が)のときに交替したのか知りたければ、佐々岡、広池、梅津(佐竹の前に投げた人)の打者数を足して、9で割ります。22たす5たす2・・なので3あまり2。
梅津は1番から投げて、2人で抑えて、佐竹は3番に投げたのだな(立浪)と分かります。
また、上の打撃成績で、佐竹に代打が出ているので打順が回ってきて投手交代になったことも分かります。

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本は本塁打(ホームラン)3号、4号のあとのまる1はソロホームランだったことを表します。
満塁ホームランだとまる4が後ろにつきます。
()かっこで書かれた名前は打たれた投手です。

二は二塁打。この日は出ませんでしたが三塁打も三として書かれます。
犠は犠牲バンド。この新聞では犠牲フライは犠飛として別に書かれています。

盗は盗塁。かっこの中はその日までのシーズン通算の盗塁数です。

失は失策(エラー)。エラーした人の名前がのっています。
広島の人が3人のっています。打撃成績のところの「失」の数と合致しますね。

逸というは捕逸(パスボール)。
捕手が投手の投げた球を後ろにそらした場合、捕手のほうに責任があると思われるものが捕逸となります。
暴というのは暴投(ワイルドピッチ)。
捕手が投手の投げた球を後ろにそらした場合、投手のほうに責任があると思われるものが暴投となります。ワンバウンドすれば、ほぼこちらです。







posted by しけたろう at 23:41| Comment(3) | TrackBack(1) | 質問に答えます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わたしのブログでも同様の記事を書いております。TBさせていただきます。どれだけ需要があるか分からずに書き始めたのですが、カネシゲ監督からもGOサインが出ているようですので、安心しました。
Posted by 鳴尾浜小町 at 2005年04月20日 18:42
例が広島の試合だというのが
・・・めちゃくちゃリアルです・・・
なにせ
「これ」だけで終わる試合、多いですからねえ
少ないデータから
試合状況を頭の中で再現してみるのも
カープファンの楽しみの1つなのかも(やや自虐)
Posted by (まめ)たぬき at 2005年04月21日 16:32
>(まめ)たぬきさん
ヤクルトも似たようなものです。

広島になったのは
・DHでなく
・代走も代打も出ている
・ポジション変更がある
・投手が他の打順に入ってる
というのを限られた日にちの中から探していたからです。
他意はないです。
Posted by しけたろう at 2005年04月21日 21:33
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