スポニチにて12球団のオープン戦の成績順が載ってるんだけど表の見方よくわかりません!
「試合・勝数・敗数・引分・勝率・打率・本塁打・得点・失点・防御率」
wind-beatさんの答え
勝率
勝率は「勝ち/試合数」ではなく、「勝ち/(勝ち+負け」です。引き分けは含んでないわけですね。これはペナントレースでの勝率計算と同様です。
オリックスでいくと「10÷(10+3)=10÷13=0.769」というわけですね。「10÷18」でないとこがミソです。
防御率
さて、一番ややこしい防御率ですが、式を出しますと「自責点×9÷イニング数」です。これだけだと、よく意味がわかりませんな :-)。
※自責点は失点とほぼ同じようなものです(詳細は後述)
防御率とは「9回投げた時の自責点」という感じですな。
ピッチャーが投げるイニング数は場合によってまちまちですが、防御率、つまり9イニング投げた時の自責点はいくつになるかしら、というのを皆一律で算出して、あいつは失点多いやつだ〜少ないやつだ〜というのがわかる、というようなものです。
防御率が2点だと、9回投げても2点しか取られないピッチャーです。7回だと失点が1.55くらいになるので結構優秀なピッチャーですね。
防御率が5点だと…9回投げて5点取られる、という感じですね。打線が頑張らないとちょっときついですね。
ここまででもだいたい不自由ないですが、補足として「自責点」も説明しておきます。わかんなかったらほっといていいです :-)。<説明がへたくそなんです
さて本題ですが、自責、とあるように自分の責任、ということです。ピッチャーだけの責任による失点、という感じでしょうか。
では逆に、ピッチャーだけの責任でない失点、というのはどういうときかというと、失点に失策とかフィルダースチョイスとかがからんだような、守備陣もチョンボった!ような失点です。このときは、おまえだけのせいじゃない、と自責点としてはカウントされなかったりします。
どんな場合が自責点で、どんな場合がそうでないかを書き出すとながぁ〜くなってしまうので割愛しますが、とりあえずこれぐらい把握しておけば十分でないかと思います。
打率
「安打数÷打数」です。ヒットの出る確率、ちゅう感じでしょうか。
※打数=打席数−四死球数−犠打数−犠飛数
ここでいう安打数には二塁打や本塁打も含まれます。
送りバントはいくらやっても打率が下がらないというのは知っといてもいいかも。
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で、さらにぶっちゃけて「こんな具合に覚えておけば充分です」という説明をしますと。
◆打率
ヒットを打つ確率です。
目安として、プロ野球では打率が3割を超えていると、一流の部類に入ります。
◆防御率
そのピッチャーが仮に9回(=9イニングス)を投げたら何点とられるのか?という目安です。
目安として、現代のプロ野球では、防御率が「3点台の前半」であればかなり優秀な投手だと言えます。
ただしこれは長いイニングを投げる先発投手に当てはまる目安でして。
短いイニングを投げる中継ぎ投手や抑え投手に関しては「防御率が2点台の前半」ぐらいで一流と言えそうです。
ご参考までに。
今では
http://www.din.or.jp/~nakatomi/math.html
さんをいつも利用させてもらってます。
ランナーを出したまま先発がマウンドを降り、その次の中継ぎが救援失敗して失点したばあい 中継ぎの自責点は増えないのです。
「ランナーを出した人が誰か」が重要な数値だ(だから失策がらみの場合には増えない!ということ と合わせて考えるとわかり易いかな)ということで、中継ぎが優秀かどうかの目安にはあんまり使えない(・・・救援失敗しても数字大きくなりませんから)点に注意が必要かもしれませんね。
勝率に引き分けは入らないんですか!
引き分けが多いと、分母が少なくなって勝率がお得になるのか…という風には考えないのかな?そんなのは例外か。
防御率というのは、ピッチャーに対して与えられるものなんですね。
打率が打者に与えられるように。
先発・中継ぎ・おさえの三種類の投手にも公平に与えられるもんなんですね。一イニングしか投げてなくても×9で。
理屈がわかればあとは単純に――
・防御率「3点台の前半」長いイニング(先発投手)
・防御率「2点台の前半」短いイニング(中継ぎ投手や抑え投手)
――だとそれぞれ優秀だと思っておけばいいわけですね。なるほど。
あと「打率」。
これはどこかで聞いて頭に残ってるんだけど上記でも書かれてるように「四死球数」は打席数自体に含まれないから、打席を稼ぐためにボール球も当てにいくって聞いたことがあります。あれ?逆ですか?
「安打数÷(打席数−四死球数−犠打数−犠飛数)」
ファーボールが多くなると分母が少なくなるってことだから……打率は良くなるのか。
この場合、特に投手側は損をしないのかな。四球を出すことによって。
フィルダースチョイス?
守備陣営が選択した守備に不備があった場合ってことですね?なるほど。自責点はホームランや投手の守備エラーなどってことですね。
うおーっ!理解したつもりになっているのは、今だけなのか!?ちゃんと復習しなくては。う〜ん、皆様頼りにしております!
すごいですよ、よくもそこまでツボをつけるというか・・
>勝率に引き分けは入らないんですか!
>引き分けが多いと、分母が少なくなって勝率が>お得になるのか…という風には考えないのな?>そんなのは例外か。
引き分けが多いとお得です。
昭和61年のセでは
広島73勝46敗11分(0.613)
巨人75勝48敗7分(0.610)
昭和63年のパでは
西武73勝51敗6分(0.589)
近鉄74勝52敗4分(0.587)
というふうに、最多勝でないチームが優勝したということもありました。
>特に投手側は損をしないのかな。四球を出すことによって。
四球を選ぶことも大事です。
そんなわけで、四球なども足した
「出塁率」を評価する風潮がアメリカで高まっています。
バリー・ボンズは年に120ほど敬遠されるので、ものすごい出塁率になっています。
>自責点はホームランや投手の守備エラーなどっ>てことですね。
投手のエラーも自責点には入りません。
これは、野球を見ていても釈然としないところの一つです。
>あと「打率」。
これはどこかで聞いて頭に残ってるんだけど上記でも書かれてるように「四死球数」は打席数自体に含まれないから、打席を稼ぐためにボール球も当てにいくって聞いたことがあります。あれ?逆ですか?
この「打席を稼ぐためにボール球も当てにいく」というケースについてご説明しますね。
まず、ちょっとややこしいのですが、「打席数」と「打数」は違うものなんです。
◆打席数=純粋に打席に立った回数
◆打 数=打席数−四死球数−犠打数−犠飛数
要するに打数は、打席数から「ファーボールやらデッドボールやら送りバントだった分」を差し引いた数字です。
で、「打席数を稼ぐためにボール球も当てにいく」というのは、本来打者にとってはありえないことです。
なぜかというと、ボール球を打ってヒットにすることは難しいからです。
しかも黙っていればファーボールになって出塁できるところを、わざわざ「アウトになってもいいから」と無理やり打ちにいく。打率も下がってしまうのに。
なぜでしょう?
それは、「打席数を稼ぐ」というところにキーワードがあります。
おそらくその打者は「規定打席」に達するか達しないかのギリギリの所だったのだと思われます。
実はプロ野球の「打率のランキング」ってありますよね?
あれに掲載されるためには、「規定打席数」以上の回数、打席に立っていないとダメなんです。
◆規定打席数=試合数×3.1
要するに、一試合あたり3.1打席以上は立っていないと、首位打者などのタイトルが獲れないのです。
でないと、年間1打数1安打の選手でも「打率10割」で首位打者を獲得してしまいますから。
おそらく「打席数を稼ぎたい」というその選手は、シーズン終盤に「打率ベストテン入り」かなにかを目指していたのではないでしょうか?
やはりシーズン終了時に規定打席に達しているか・いないかで、周囲の評価も違えば、年俸も違いますからね。
打席に立った時点で目的は達成してますから、
内容は四球でもアウトでもいいのです。
四球だと打率が変わらなくて、
アウトだと打率が下がる。
(ヒットがいいですけどね。打率があがるから)
だから、無理をして打ちにいく必要はないです。
打席数を稼ぎたい選手に対しては打順を一番にするとかしか策はないです。
ランナー(一塁)がいるときにセーフティーバンドをするのです。
これだと、セーフティーにならず、送りバントと同じ形になったとすると、犠打になります。
打率は下がりません。
セーフティーが成功すれば、
もちろん安打ですので打率が上がります。
宮本(ヤクルト)はこれで3割に乗せたことがあります。
一生懸命コメントしたのに、間違ってしまいました。
しけたろうさん、お手数かけます。
巽さん、というわけで、ぼくのコメントは無視してやってくださいませ。
まあ、このように比較的長く野球を見ている人間でもいろいろと間違うことがあるので、巽さんも勇気を持ってくださいね(笑)
・「打席数」と「打数」のちがい
・規定打席の説明
については正しいですので、参考にしてください。
「ボール球を打ちにいく」
というシチュエーションは
打率を気にしている場面ではまずないでしょう。
>すごいですよ、よくもそこまでツボをつけるというか・・
ほめられ慣れてないっス!ありがとうございます>しけたろうH.C
で。「当てにいく」なんですが、これはたぶんコレを勘違いして覚えていたみたいですね。
>おそらくその打者は「規定打席」に達するか達しないかのギリギリの所だったのだと
>思われます。
二年くらい前のシーズン終盤にした会話の中で聞いたんだと思います。何かのタイトル狙っていての規定の打席数だったんでしょう。誰が何を狙っていたのかは闇の中ですが…。
くっきりと説明できるほど理解したわけじゃないですが、納得できる理解ができました。みなさまありがとうございます。
rikuさんの書かれたURL先も自分で導き出す時に使わせていただきます。…絶対計算式(公式?)は頭に入らない自信ありますもの!