はじめまして、こんにちは。
自分のブログで野球の話を垂れ流しているのにもかかわらず、
実はいまいちよく分かっていないことがあります。
「打順ってどういう意味合いがあるの?」ということです。
1番はとにかく塁に出たほうがいい、4番はものすごく名誉なことでとにかく打つ人、
キャッチャーはクリーンアップを打たないほうがいいとか、いろいろ聞こえてくるんですけど、
結局のところは、
「○番は一般的にどういう仕事が要求されているの?」といった感じです。
打順の考え方・・
「三番最強説」とか「四番最強説」とかですね、今でも、いろいろ議論があるところですね。
1発勝負の高校野球でも違うし、
メジャーもちょっと考え方が違います。
そんなわけで、ここでは
「一般的にはこういう風に考えられている」ということを人の意見で紹介しましょう。
角盈男さんが書いた『野村ノートの読み方』という本に載っている
野村克也氏が考える「打順の役割」を紹介します。
1番打者 出塁率が高い。足が速い。ミートがうまく三振が少ない。バントが上手。自制心がある。
※出塁率が高いというのは、打率が高いだけではなくて、四球での出塁も多いほうがいいということ。
2番打者 バントが上手。バットコントロールがよく、右方向に打てる。追い込まれても苦にしない。足が速い。自己犠牲を進んでできる。
3番打者 長打力があり、高打率を安定して残せる。責任感が強い。足が速い。
4番打者 チームで最も信頼できる。長打力があり、勝負強い。自己顕示欲が強い。短打も打てる。
5番打者 4番打者を生かせる好打者。長打力があり、勝負強い。
6番打者 クリーンアップの走者をおいて打席に立つことが多い。
7番打者 意外性がある。型破り。走者を置いて打席に立つことが多く、小型の4番打者という考え方ができる。
8番、9番は省略。(セの場合なので)
長打力というのは、本塁打や二塁打などを打つ能力です。
質問にあった捕手は上位を云々というのは、
捕手は重労働なので、下位で楽に打たせてやりたい・・ということです。
古田選手は3番だったこともありますし、メジャーでも上位を打ってる捕手は何人かいます。
卯月さんはガッツ(小笠原)のファンということなので、ヒルマン監督のメジャーではどうかというと、
2番にもっと長打力があって高打率の選手を置くケースが多いですね。
2番>5番という感じもあります。
2番のほうが多く打席が回るわけですから、そこにいい打者を置くというのもひとつの考え方です。
個人的には、どこのチームも似たような考え方で打線を組むよりは、
抱える選手に合わせて、いろんな考え方の打順を組んでもらったほうが楽しいのにな〜とは思います。
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彼によると、試合に勝つ為に必要なのは「打率」「本塁打数」「打点」ではなく、「出塁率」こそ最重要だということです。打率はそこそこでも四球を選ぶことができる選手を集めることで得点をかせげるという理屈です。そうなってくると従来の打順と役割の相関関係も考え直さざるを得なくなってきます。
もちろん、四球よりは安打の方が観客を喜ばせられるという「イチロー理論」も一理あるわけで、実際マネー・ボール理論ではスター選手を囲い込めないことで観客動員の観点から不利ではないかとも言われています。
スタンダードな打順の役割という意味ではしけたろうHCご紹介の野村克也氏の考えが、浸透している気がします。
>個人的には、どこのチームも似たような考え方で打線を組むよりは、抱える選手に合わせて、いろんな考え方の打順を組んでもらったほうが楽しいのにな〜とは思います。
まったく同感です。「恐怖の8番打者」とか…。
打順が早い人ほどたくさん打席に立つのだから、よく打つ人から順に並べる、という考え方みたいですね。
ビリー・ビーンだったら出塁率の良い順に並べるかもしれませんな。
確認ですが、
@セだから8・9番が省略されている、というのは、捕手や投手が打つ(ことの多い)打順だから、という受け取り方で間違いないでしょうか。
A捕手にはリード等守備面に集中してほしいから下位打線でがんばってもらう、という受け取り方で間違いないでしょうか。
>個人的には、どこのチームも似たような考え方で打線を組むよりは、抱える選手に合わせて、いろんな考え方の打順を組んでもらったほうが楽しいのにな〜とは思います。
私もこの意見には賛成です。
どこも同じじゃつまらないというか、ガッツがブレイクし始めた頃の「攻撃的2番」みたいな型破り感があると面白いと思います。
実はなんとなーくこうじゃないかなーみたいなことは知っていました(^^; でもあまりにも自信がなくて確認というか、そんな感じです。
ある程度のセオリーを基本としてどう発展した打順を組んでいるのかを分析してみたかったので、恥ずかしながら質問させていただきました。
これでまたひとつよい子になれました。
ほんとうにありがとうございました。
そうですね。
だからといって、8・9番がどうでもいい打順というわけではないですよ。
場面によっては8番がなんとか出塁し、9番の投手が送りバント。そして1番がランナーを返すというパターンがよくあります。
そのチームの状態やメンバーによっては、ごくごくまれに8番に投手が入るケースもみられます。(本当にまれですが、去年のタイガースではそういう試合がありました。状態のよい1番打者につなぐために、9番に野手を入れたりしていました)
>A捕手にはリード等守備面に集中してほしいから下位打線でがんばってもらう、という受け取り方で間違いないでしょうか。
そういう監督さんが多いですね。
それももちろん選手の力量と状態次第でして、ホークスの城島捕手やスワローズの古田捕手のように3・4・5番という上位の打順をまかされることもあります。
ちなみに日本で1番ホームランを多く打った選手はご存知王貞治さんですが、2位は野村克也さん(ノムさんですね)。
彼は偉大な捕手でもあり、ホームランバッターでもあり、時には選手として出場しながら監督の役割もしていました(プレイングマネージャーというやつです)。
すごい話です。
一応追加で書いておくと、
8番打者 9番にピッチャーが入るケースが多いので、次打者にピンチヒッターが出るかどうかの確認をする習慣をつける。
9番打者 二死走者なしでも出塁する努力をせよ。
・・です。
>実はなんとなーくこうじゃないかなーみたいなことは知っていました(^^; でもあまりにも自信がなくて確認というか、そんな感じです。
ある程度のセオリーを基本としてどう発展した打順を組んでいるのかを分析してみたかったので、恥ずかしながら質問させていただきました。
このコーナーは、そういう使い方で全然かまいませんよ。
実際、野球は「セオリー」が分かってたほうが面白いです。
これからもよろしくお願いします。
これは右打者左打者を交互に置くことにより、相手の投手に投げにくくさせる効果があります。というか、主にリリーフ投手が対象ですけどね。左対左は不利といわれてますから左打者が先頭から三人並ぶ回に、その回の先頭から左ピッチャーにリリーフで登板されると一気に不利になります。それを阻止するためにあえて左右交互に打線を組み、そういった状況を回避することを狙います。また、そうすることで相手の投手の駒を減らしておき、その試合が延長戦などで長引いたときに、じわじわ相手にプレッシャーをかける、というような意味もあるかもしれません。他には、3連戦の初戦にそうすることで、できるだけ多くの相手チーム投手に疲労を与えておくとか…、これは推測ですけど。
まぁ右左はあくまでプラスアルファ的な要素で、打者の力量を優先するチームが多いですけどね。