2005年02月23日

プロ野球界の構図

もう1個質問きました!
プロ野球界を救え!ファンとしての新規参入〜巽のブログの部屋〜の巽さんからです。


TBも打ってるので二重の質問になってますが簡単に言うと「プロ野球界の構図」を知りたいんです。

球団オーナーや球団社長、球団、ゼネラルオーナーなど誰がトップにいてどういうくくりになってどう縛られているのかがどうもよくわからなくって。

早急に回答が欲しいわけではないし簡単に回答できるものでもないと思うので誰か時間のある時に解説お願いいたします。


注:後半部は後の質問と分けました。

(追記:こちらはプロ野球界内の組織の話に特化しましょう。よろしくお願いします)
とりあえず、分かるところから片付けていきます。

用語解説。
オーナー・・・親会社の本社の社長がなってることが多いです。
球団社長・・・プロ野球チームは株式会社ですので、社長がいます。子会社ですから、親会社からの出向が多いのです。

ゼネラルオーナーというのはゼネラルマネージャー(GM)のことだと思うのですが。
GM・・・アメリカ、メジャーリーグでは選手の獲得、解雇、トレードなどをGMという基本的に選手あがりの人が担当することになってます。
経営センスも問われますので、難しい仕事だと言われています。(限られた予算の中で効率のよい補強が求められる)

日本の場合、それをだれがやっていたのかというと、「フロント」の仕事だとよく言われていたのですね。
では、「フロント」というは、何かというと、「球団会社」の背広組といえばよいでしょうか。
球団内には、スカウトや編成(トレード相手を見つけてきたりする仕事)など野球経験のある人も入ってるのですが、
最終決定権は社長にあるわけです。
その社長は野球に関しては素人です。(経営に関してはプロ)

そして、この場合、社長も素人ですから当然「みんなの意見」を聞いて補強策を考えるわけです。
しかし、それで失敗しても責任の所在は明瞭にはなりません。

そういうことから、日本でもGMを採用する球団が増えました。
・選手あがりの品評眼
・責任の所在をはっきり
こういう長所があると思います。
オリックスの中村勝広氏、日ハムの高田繁氏など。楽天のキーナート氏は・・

ただ、まだ日本球界においてGMが本来の仕事をしっかりしたという例はまだありません。

(つづく)


・・・訂正、追加情報などよろしくお願いします。

posted by しけたろう at 01:22| Comment(5) | TrackBack(0) | 質問に答えます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うーん、これへの回答は一筋縄ではいなかさそうですね。
実は野球ファンでも、はっきりと説明できる人は意外に少ないと思います。

とりあえず「これだけは抑えておくとわかりやすい」というポイントをいくつか。

■日本の野球組織はプロとアマの連携が不足しています。最近は少し改善されてきたものの、バラバラで、なかなか足並みがそろいません。

■選手会というのは、選手たちの労働組合のようなものです。

■それと去年の騒動の際に対立していたのが経営陣側。すなわち選手を雇う側。略称で「NPB」などと呼ばれます。

■NPBで一番えらいのはコミッショナーという役職ですが、日本ではほとんど「お飾り」のような存在で、実際に強い力を持っているのは各球団のオーナー陣です。

とにかく日本の野球界は、プロもアマも含めてなにかと見直しが必要な組織の構造になっています。

詳しくは、しけたろうさんにおまかせいたしましょうかね。
とにかくなかなか難しいご質問です。
「柳川事件」にも少し触れる必要がありそうですね。
Posted by カネシゲ監督 at 2005年02月23日 15:50
「フロント」! 聞いてことあるような気がするけどそんな存在知らないよ!

こう、なんとなくピラミッド図式みたいな感じの表示できるようなものじゃないんですね。
複雑なんだろうとは思っていたけど、複雑だから説明しているサイトがないのかもしれませんね。
はっきりすると球団側が困りそうだと思うのは球団を色眼鏡で見すぎ?

ってこんなにスパスパ答えられるなんて展開が早すぎないですか?
チーム解説や選手名鑑とか今やってる企画が落ち着いてからで問題ないですよ。
あまり早すぎると、追いかけるのがつらくなっちゃう……(ってわがまま)
Posted by 巽@ファン歴2ヶ月 at 2005年02月23日 20:48
そうですね。
野球ファンでも、この辺りの事を知らない人も多いでしょうし、
慌てなくても良いですね。
とりあえず、
簡単なルールとチームとある程度の選手が分かっていれば
充分に楽しむ事ができますし。

多分、これだけの人が居れば
たいていの疑問については「スパスパ」答えられると思いますよ。
「速度」の調整は、考えた方が良いかも、ですね(笑)
Posted by めたか at 2005年02月24日 06:56
はじめまして。まるまさんのブログで紹介されていてこちらを知りました。

ちょっと補足です。
> ただ、まだ日本球界においてGMが本来の仕事をしっかりしたという例はまだありません。

かつて、西武ライオンズの根本管理部長は、実質的にGMとしての権限を持ち、責任を全うされていたのではないでしょうか。彼が日本のGM第一号と思います。
Posted by Reiko Kato at 2005年02月26日 18:00
Reiko Katoさま
コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり、根本陸夫氏は西武ライオンズの黄金時代を管理部長として築き、後に、福岡ダイエーホークスに移ってからも手腕を発揮して、現在の強豪チームになる礎を築きました。

実質的に「GM的」な仕事をしたのは確かですが、とりあえず、GMと名乗ったわけではないので省かせていただきました。
坂井保之氏との二人三脚という部分も無視できないと思いますし。

ご了承ください。

Posted by しけたろうHC at 2005年02月26日 18:25
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